2023年7月20日、JR0NVS局がチャオ御岳マウントリゾート、安房峠、朴の木平スキー場に移動し、7MHzの通信実験を行いました。JA2VRL(名古屋)、JR2SFF(中津川)および大桑村で運用するJH0LXU、JJ0MLY、JA0WBT各局との無線通信に成功しました。
天候に恵まれたこともあり各運用地点にてアンテナ設置はスムーズに行う事ができ、各局との無線通信も計画通りに行われました。移動先は大桑村から見て御嶽山と乗鞍岳の反対側で、VHF周波数帯では通信が難しい地点です。VHF帯通信の代替としてのHF帯通信の可能性を確認することが出来たことは今後の災害時の通信手段の検討のうえで重要なデータとなりました。
今回の無線実験に使用したアンテナは第一電波工業(DIAMOND)のベースローディング型ホイップアンテナHF40FXWです。このホイップアンテナを2本を専用の台座(MAV-2)に接続することでV字型ダイポールアンテナとして構成しました。
アンテナ全体を構成する、2本のHF40FXW、専用台座MAV-2、およびこのアンテナを固定するマストを立てるための自動車タイヤ踏み立て台座の様子は以下の写真の通りです。
今回の移動無線実験により、使用したV字ダイポールアンテナの設置を運用場所が変更されても短時間で設置可能であることが実証され、さらに大桑村から名古屋までの中距離圏内の各無線局との通信ができる事を確認しました。
災害発生時等の通信手段としての7MHz通信の運用性が確認できたことは、災害ボランティアとして大きな意義を持った通信実験でした。
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