7MHz帯による移動通信実験

無線通信実験活動

2023年5月20日、7MHz帯による移動通信実験を行いました。

当日はJR0NVS局が木曽郡木曽町のキビオ峠に移動し、JA0WBT/JJ0MLY両局が大桑村スポーツ公園に移動し、それぞれが7MHzにてモービル移動局を開局しました。固定局として、JG2TYQ局が岐阜県羽島郡岐南町から実験に参加しました。

JR0NVS局はワゴン車にてキビオ峠に移動しました。

ハッチドア上部に取り付けた7MHzモービルホイップにて送信出力50Wの移動局を開局しました。東北から九州まで、合計23局との交信に成功しました。

JA0WBT/JJ0MLY両局は大桑村スポーツ公園に軽トラックにて送信出力10Wの移動局を開局しました。JA0WBT局は、1/4波長垂直アンテナ、JJ0MLY局はベースローディング型のホイップアンテナを設置しました。東北、北陸、近畿地方の各局、合計13局と交信が出来ました。

JR0NVS局とJA0WBT/JJ0MLY両局との直接のQSOは成立しませんでした。当初から想定されていた結果ではありますが、両ロケーション間の直線距離が15Km程度と短く、電離層反射による通信が出来ない範囲であったためと考えらた事に加え、直接波は両ロケーション間にある山々によって伝搬が困難だったと思われます。一方岐阜県岐南町は大桑村スポーツ公園から直線距離で89Kmと電離層反射による伝搬が可能な距離だったと考えられます。

以上から7MHz帯にて近距離通信を行う場合には100Km程度離れた県外クラブメンバー局が中継局の役割を担うことで情報伝達することが可能であることも確認することが出来ました。

今後も各周波数帯における近距離および遠距離の移動無線局通信実験を行い、災害時等、通常の通信インフラが使えない状況での通信手段確保のための実験を進めていきます。

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